消滅時効

債権とは、「債権者(債権を持つ側)から債務者(義務を負う者)に対して、ある一定の当然の行為を求める事ができる権利」を指します。売掛金を支払う事は「当然の行為」なので、売掛金回収も「債権回収」の一種に該当します。

債権の消滅時効とは、「一定期間に債権が行使されなかった場合に、その債権を消滅させる」制度です。何故そのような制度があるかと言えば、「債権を行使できる状況にあるのに何もしないのはおかしい。それならば債権は認められない」という考えの下、法律が定められているからです。この制度により、債務者にはある種の「逃げ得」が生じています。売掛金の場合、それに該当する未払いの代金はどれだけ長くても「5年」で消滅します。具体的な種別ごとの消滅時効は、以下の通りです。

1年で消滅する売掛金には、宿泊料、運送費、飲食代などがあります。短期間で債権が消滅してしまうので、未回収がある場合は回収を急ぎましょう。2年で消滅する売掛金は、製造業・卸売業・小売業の売掛金、月謝、教材費、3年で消滅する売掛金は、建築代金、設計費、工事代金、自動車修理費、診療費です。上記以外の代金については5年で消滅します。なお、売掛金が消滅する条件は、「該当期間に一切の返済が無かった場合」です。少しでも返済があれば、時効のカウントはリセットされます。